NLPを現場で使える人 使えない人を見て
ただし、私が「NLPの技法を、誰にでも分かるようお伝えできる」だけならば、ここまで多くの受講生の支持を受けることはできなかったでしょう。
長年NLPを教えていく内に、「分かりやすく教えること」と「受講生がNLPの技法を使えるようになるかどうか」は、全く別のことだと分かるようになりました。
例えば、私のNLPセミナーではセラピストやコーチといった、いわゆる心理職の方々も多数参加下さっています。
NLPをコーチングにどう活かせばいいのかが分かって、すぐに実践できるコーチもいます。
一方で、同じようにNLPの原理は頭で分かっていても、どう取り入れたらいいか分からないという人もいました。
NLP自体はよく分かるけど、どうやって日常の場で活かせばいいか分からないという声もよく聞くようになったのです。
現場で使える人と使えない人とをよく観察していく中で、その違いが解るようになりました。
その人に応用力(柔軟性)があるかどうかの差なのですね。
もともと応用力が高い人はどんどん自分の現場や状況に合わせて活用していけます。
一方で、応用力が低い人は、まるで公式を暗記するかのように頭にインプットしているけれど、現場では使えなかったのです。
NLPは知識として知っているだけでなく、実際の現場で使えなければ意味がありません。
NLP技法の丸暗記ではなく、実際に現場に合わせて使いこなせる応用力を高めることが、NLPの技法を教えるよりも大事だと痛感したのです。
その後も、長い時間をかけて応用力が高い人を観察していきました。
その結果、応用力が高い方々の特徴が分かってきました。
その一つは「NLPの本質」が深く理解できていたのです。
「NLPの本質」とは、NLP技法の奥にある「原理・原則」だと、ここではご理解ください。
そこで、「NLPの本質」が解るように、NLP技法を紐解いて、「その技法はなぜ効くのか?」「どうして、こんなにパワフルなのか?」という部分まで、丁寧にお伝えするようにしました。
予想していた通り、NLP技法の奥底にある「NLPの本質(原理原則)」をお伝えすることにより、
ご受講生は現場でNLPを応用する力がメキメキ向上していきました。